1. ドッグフードを獣医師が解説【ディアドッグ】
  2. ドッグフードの選び方
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ドッグフードに飽きることってあるの?毎回種類を変えた方がいい?

管理人

犬もドッグフードに飽きることもあるよね?毎日同じものを食べてるから。

獣医師G

実は犬は同じフードを食べていてもあまり飽きないんだよ。基本的に自然界では調理などはしないから、人ほどバラエティに富んだ味を食べないし、飽きて食べないってことはあまりないよ。ただし、他の味を知ってしまっていれば別だよね。

管理人

ん?他の味って何?

獣医師G

例えば、おやつを食べたことを覚えているとか、いつもと違うものがたまに出て来ることを知っているとかね。食べないからって毎回違うフードを与えると、どんどん食べなくなってしまんだよ。

管理人

じゃあいつものご飯を食べないときはどうしたらいいの?

獣医師G

他のものをあげてもいいけど癖にならないようにしないとね。
それからおやつなら食べるけどいつものご飯を食べないっていう場合には、飽きたというより食欲不振のことの方が多いね。食欲不振ならその原因を探らないといけないよね。
食欲不振ではなく、ただ食べないという場合も、ドッグフードを変える前にまず試せることをやっててみることが必要です。どうしても食べない場合の最終手段として、フード変更を考えるようにした方がいいね。

犬はいつも同じものを食べており、「自分ならこんなんじゃ飽きちゃうよ」って思う飼い主さんも多いようです。

自然界では基本的に味付けなどはしません。食べられるものを食べて生きているため、味は楽しむためのものというよりも、毒物などを見分けるための手段の一つです。つまり味が同じでも飽きるということはあまりないんですね。

ただし、犬にも好みはあります。おやつは嗜好性が高くなるように作られているため、おやつの味を知ってしまうと、ご飯への飽きではなくおやつが食べたいからいつものご飯を食べないということは起こりえます。また、物珍しいものはおいしく感じるようで、違うドッグフードを与える癖をつけてしまうと、同じフードを与えてしばらくすると飽きてしまうというのを繰り返すことがあります。それから、おいしいものなら食べるけれどいつものフードは食べないという場合、病気による食欲不振である場合も多いんです。

ドッグフードを変える癖をつけなければ、いつものドッグフードに飽きることは少ないですので、いつものフードに飽きてしまったのではないかと感じる場合は、食べない理由を考えてその対処をしてあげることが大切です。

飽きた?と思った時に考えるべき食欲不振

病気による食欲不振

犬は「自覚症状」を伝えることができないため、言葉を発せない赤ちゃんと同じように、飼い主さんが「他覚症状」を見極めてあげる必要があります。病気の症状として一番多く出て来るのが「食欲不振」です。多くの病気は、症状の一つとして食欲不振を伴います。

食欲不振にも程度があり、まったく食べなくなる「食欲廃絶」から、おやつなら食べるという程度の食欲不振までさまざまです。病気の種類や重症度によっても食欲不振の程度は違いますが、同じ病気で同じ重症度でも、犬の性格によって食欲不振の程度はかなり異なります。

特に、普段がつがつ食べるような子の場合は、重症な病気でも「食べるスピードが落ちた」くらいの症状出て来ることもあります。まず、何かしら食欲が落ちるようなサインがあった場合、ドッグフードに飽きたというよりは、病気による食欲不振なのではないかということを考えてください。

病的な食欲不振がないかどうかは、他に何か異常(どこか痛がる、散歩の元気がない、呼吸が少し荒い、体が熱いなど)がないかよく観察してみてください。そういった異常がある場合は、病気が隠れている可能性もあるので早めに動物病院へ行きましょう。

ストレスによる食欲不振

繊細な性格の子の場合、ストレスも食欲不振の原因になります。その場合、いつものフードは食べないけれど、おいしいものなら食べるという子もいます。環境や家族の変化や、頻繁な来客、生活リズムが変わったなどがあった後にそういったことがある場合は、ストレス性の食欲不振が原因にあるかもしれません。

また、怖い思いをしたなどの精神的なショックがあった場合にも同じようにご飯を食べなくなることがあります。

それ以外にいつものフードを食べない理由

おやつやおいしいフードを待っている

食べなければ美味しいものが出て来ると考えると、犬はおいしいものをずっと待つようになります。そのため、食べないときにおいしいものを与えてしまうと、次からも欲しがる子が多いです。それが繰り返されると、最終的にはいつものご飯を食べなくなってしまうことがあります。

おやつは基本的には何らかのご褒美として与えるようにし、喜ばせてあげたい時は、おやつではなくしっかり遊んであげることを考えましょう。

知らないところでもらっている

外飼いの子で頭に入れておかないといけないのがこのパターンです。近所の人が何かを勝手にあげていて、それでお腹がいっぱいになって食べないというパターンです。

食べる量が減っているのに体重が増えているという場合は、どこかで何かもらっている可能性がないか考えてみましょう。

古くなって風味が落ちている

一度開けたドッグフードはたとえ密閉していても酸素の影響でどんどん酸化し劣化していきます。特に脂が酸化すると風味が落ちて味がおいしくなくなると言われています。

品質の面、風味の面では理想的には2週間、最低でも1か月で使い切れるようなサイズのものを購入されることをおすすめします。消費期限内でも開封していればどんどん劣化が進みます。開けたてのドッグフードは風味がよく、一番おいしく感じますので、多少割高にはなってしまいますができるだけ小さめのフードを買うことをおすすめします。

飽きたなと思ったら

ご飯を食べない要因を考える

まずは、上に挙げたようなご飯を食べない要因がどこかにないか考えてみましょう。病気があれば治療しなければなりませんし、何か原因があるならそちらを解決しないと、いつものフードは食べてくれません。

原因がはっきりしないときも、一度動物病院で念のために診てもらう方がいいかもしれません。口内炎や歯周炎で口が痛かったり、口の中や胃腸に腫瘍がある場合、食欲低下以外には症状を全く出さないことも多いですので、元気があるからと言って病気がないとは言えません。

食べない原因が何もない場合の対策

食べない要因が何もない場合、飽きている可能性もありますが、食事を変更する前にやれることもあります。飽きたからフードを変えるということを繰り返すと、最初1,2日はしっかり食べるけどその後食べなくなるということを繰り返してしまうかもしれませんので、できるだけフード変更する前にやれることを試してみてください。

1. ふやかしてみる

食欲を刺激するための重要な要素の一つはにおいです。ふやかして温めてあげると、においが良く出て嗜好性が増すことが多いです。

2. トッピングをかける

ふやかしても食べない場合は、おいしそうなものをトッピングしてみましょう。その際には必ず上にトッピングを乗せるのではなく、ぐちゃぐちゃに混ぜましょう。上に乗せるとそれだけ食べる子も多く、フードは食べないことも多いです。

3. フードを新しくしてみる

もし開けて時間がたっているドッグフードであれば、同じフードの小さいサイズを買ってみて与えてください。それで食べるようになるのであれば風味や品質の劣化が疑わしくなります。また、フードの製造ロットによって多少風味や味に違いがあることもあります。同じフードでも違う袋を与えると食べてくれることもあります。

4. 他のフードに変えてみる

1~3を行っても食べない場合は、他のフードに変えてみることも一つです。サンプルがあれば先ずはサンプルを試すのがいいですし、なければ一番小さいサイズのもので試してみましょう。アレルギーや消化の観点から主成分を買えない方がいいですので、新しいフードを選ぶ場合は、成分表示の一番最初に書いてある主成分が元のフードと同じものを選ぶことをおすすめします。

5. 病院へ行く

それでも食べない場合は何かしら原因があるはずです。病院へ行っていなければ病院へ、一度行っている場合でも、再度同じ病院を受診するか、セカンドオピニオンを受けに行ってください。

初期にはわからなかった病気が見つかるかも知れません。

まとめ

単純にドッグフードに飽きる犬は多くありません。ご飯の食べが悪くなった場合、ほとんどのケースで、飽きではなく、何かしら食べない原因があります。まずは、それらの要因がないかどうか、しっかり考えてみましょう。わからなければ動物病院でしっかり見てもらうのもいいと思います。

病気を含めて何も原因がない場合でも、フードを変える前に食べてもらえる方法を試してみましょう。最終的にはフードを変える必要があるかもしれませんが、それによって、フードを定期的に変えないといけなくなる可能性もありますし、アレルギーが出てしまうこともあります。フードを変えるのは最終手段に取っておきましょうね。

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