1. ドッグフードを獣医師が解説【ディアドッグ】
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ドッグフードは無添加にこだわらなくても良い!?

管理人

うちの犬は元気で長生きしてもらうため、無添加のオーガニックフードにしようと思ってるの。無添加なら安心だもんね!

獣医師G

ちょっと待って!無添加のフードが絶対安全だと思っているのも危険だよ。

管理人

じゃあなんで「無添加」フードがあんなに出回っているの?

獣医師G

もちろん無添加にはいろいろメリットがあるからね。でも、添加物が入っていることが必ずしも危険ではないんだよ。逆に無添加のフードにも怖い面があるんだよ。

管理人

無添加にこだわらないのだったら何を基準に選んだらいいんだろう??

獣医師G

一番考えて欲しいのは、「安全性(信頼性)」と「栄養のバランス」かな。一緒に見てみよう!

添加物に対する危険性が指摘され、無添加のオーガニックの食べ物がブームになっています。それはヒトのご飯だけでなく、ドッグフードにも広がってきています。

ところで、無添加のフードは何がいいのかご存知でしょうか?人のご飯と犬のフードはそもそも保存の仕方や長さなどが大きく異なるため、ヒトにいいものが犬に良いとは必ずしもいいがたいです。今回は、具体的にドッグフードにおける無添加の良い面と落とし穴を考えてみましょう!それと同時に、フードを選ぶ際に無添加以外に見ておきたいポイントもお教えします。

無添加フードの良い面と落とし穴

まずは以下の表を見てください。

本当にしっかりした成分を使っていて、傷まない間に食べられる無添加フードであれば、それに越したことはありません。しかし、本当にそうなのかどうか、チェック体制が整っているとはいいがたいのが現状です。

海外からの輸入フードには特に注意が必要!

特に海外で作られている製品には細心の注意が必要です。

ドッグフードは基本的には、空輸ではなく船便で送られてきます。船便では輸送に1~2か月かかることもざらですし、夏であれば炎天下の中、コンテナで運ばれてきます。空輸保証をつけていたり、冷蔵管理されているフードもありますが、そうでないフードも多いんです。そんなフードが果たして添加物なしで、品質を保ったまま日本に届くのでしょうか?

本当の無添加フードなのかどうか、どの程度酸化によるダメージを受けているのかどうか見極めることは非常に困難であり、そこが無添加の最大の注意点となります。

添加物は本当に危険なのか?

次に考えることが、本当に添加物は悪いのかということです。

まず、添加物は、健康への悪影響や長期的に食べた場合の発がん性などが、さまざまなテストで確認されているのは事実です。ただし、それらの実験は基本的にはマウスやラットなどのげっ歯類で行われています。また、テストではかなり高用量の添加物をマウスなどに食べさせて、その影響を見ていることが多いです。つまり、犬が普通に食べる量で、犬に対しての影響を見た研究というのはほとんどないんですね。

本当に犬が通常食べる用量で、健康に害が認められるものはすでに禁止になっているものが多く、他の添加物に関してはどの程度犬への健康被害が出るかわかっていないものがほとんどです。それだから今使われている添加物が安全ということではないですが、少なくとも、大手のメーカーが出しているドッグフードに、危険性が高いと証明されたものは基本的には使われていません。

アレルギー疾患では無添加のメリットあり

一方で、アレルギーを起こす可能性のある添加物が存在するのは事実だと思われます。無添加フードや手作りフードに変えてアレルギー症状が治まった子も、実際に何頭か見たことがあります。

添加物が健康に害を及ぼしたり発がん性を持っている可能性を否定するつもりは全くありません。ただし、今現在のところ、アレルギー疾患以外で無添加フードを食べるメリットを私は強くは感じません。

無添加以外に見ておくべきポイント

では何を重視したらいいのでしょうか?

オーガニックよりも安全性(信頼性)と、栄養成分のバランスを重視すべきであると考えます。

信頼性のある国産の大手メーカーがおすすめ

安全性(信頼性)をどのように評価するのかは難しいところですが、やはり日本で作っている製品、大手のメーカー、昔からあるメーカーをおすすめしたいです。

外国産が一概に悪いわけではありませんが、やはり品質管理の面でどちらかと言えば国産の方が信頼はできます。また、輸送にかかる時間が全く違いますので、余計な添加物を使わなくて済み、傷みも少ないと思われます。

大手のメーカーや昔からあるメーカーのフードは、今までたくさんの犬が食べてきても特別明らかな健康への害が出ていないフードになります。あまり名前の知らないメーカーに比べると安全性は高いでしょう。

AAFCOの基準を見てしている「総合栄養食」かどうかが重要

栄養バランスに関しては、アメリカ飼料検査協会(AAFCO)の基準を満たしているフードをお勧めします。この基準は犬に必要な栄養素の研究によって作られた指標ですので、特別何か病気を持っていない子であれば、ずっと食べ続けていても、何かの栄養素が不足することはありません。「総合栄養食」と書かれたフードがその基準を満たしていますので、そちらをお勧めします。

注意すべきフード

逆に注意の必要なフードはどういったものでしょうか?

あまり安すぎるフードや異常に消費期限が長いフードは要注意です。原価を抑えるために質の悪い原料を使っていたり、傷まないように大量の添加物が使われている可能性が高いです。無添加なのに異常に消費期限が長いフードは、本当に無添加なのか疑問を持たれた方がいいでしょう。もちろん天然の保存料は存在しますので、一概に嘘とは言えませんが、一般的に無添加フードの消費期限は短いです。

無添加だけではなく、信頼性と栄養バランスをしっかり考えて

無添加フードはもちろん悪いフードではありません。ただし、本当に無添加なのかどうか、無添加であれば本当に傷んでいないかどうかに注意が必要です。また、そればかりに気を取られ、犬の体に必要な栄養成分がバランスよく入ってなければ意味がありません。

私は、アレルギー疾患で皮膚やお腹が弱い子以外では、無添加やオーガニックにこだわる必要はないと考えています。明らかにそれで寿命が縮むことが証明されている添加物は、大手のメーカーでは基本的に使っていません。それよりも信頼性のあるバランスのとれたフードを選ぶメリットの方が大きいと考えます。

どんなものを使っているのか、自分の目で見て判断することができないドッグフードですので、メーカーなどの宣伝文句に騙されることのないよう、信頼できるメーカーや相談できる動物病院を見つけておけるといいですね!

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