1. ドッグフードを獣医師が解説【ディアドッグ】
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ウェットのドッグフードはあげても良い?カリカリを食べなくなるってホント?

管理人

うちの犬、ドッグフードはウェットタイプの方が喜んで食べるんだけど、ウェットフードでもいいのかな?

獣医師G

ウェットフードは歯石が付きやすくなるって言われているけど、実はそういったデータはないんだよ。健康面だけ考えると、ウェットフードは飲水量が増えたりするメリットも大ききいね。

管理人

じゃあなんでドライフードを食べている子が多いの?

獣医師G

理由はいくつかあるけれど、やっぱりドライフードの方が安いからね。それに、ウェットフードは、病気とかで食欲のない時とか、薬を一緒に飲ませる時にだけ特別なものにしておくってのも一つの理由かな。ドライ→ウェットは変えやすいけど、ウェット→ドライは難しいからね。

管理人

愛犬のためにはどちらがいいのかなー。

獣医師G

特に病気がなくて健康な子であれば特にどちらがいいとは言えないかな。ドライを食べてくれる子ならドライで問題ないと思うよ。

ドッグフードには大きく分けてドライ(カリカリ)フードとウェット(缶詰)フードがあります。「どっちがいいのかな」って考えたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

今回はドライとウェットそれぞれのメリット・デメリットを考えつつ、どういう使い分けをしたらいいのか考えてみましょう!

ドライフード・ウェットフード・半生フード

ドライフード・ウェットフードのメリット・デメリット

犬のフードには大きく分けると、ドライフード(いわゆるカリカリフード)とウェットフード(缶詰フード)があります。その中間的な半生(セミモイスト)タイプのフードもあります。まずは、ドライフードとウェットフードのメリット・デメリットの表をご覧ください。

ドライフード ウェットフード
値段 比較的安い 高い(食費がかかる)
メリット 1日出しっぱなしにしていてもそれほど痛まない 嗜好性が高い・水分摂取量が多くなる
デメリット 嗜好性が低め 痛みやすいので出しっぱなしにできない・ドライフードに戻すのが難しい

ドライフードはウェットフードに比べて安く、食べなくても1日なら置いておいてもそれほど傷まないというメリットがあります。しかし、ウェットフードに比べると嗜好性が低めなので、ウェットフードの方が喜んで食べてくれる犬が多いんです。

一方、ウェットフードは嗜好性が高く、水分摂取量が多くなるというメリットがある代わりに、食費が高くつきます。また、ドライフードからウェットフードへ変えることは比較的簡単ですが、その逆は通常かなり難しいです。つまり、ウェットフードを食べさせている場合は、基本的には一生ウェットフードを食べていく必要があるということです。

ウェットフードは、そのイメージから歯石が付きやすいんじゃないかと思われている人も多いようですが、それに関してのデータは現在のところありません。つまり、ドライフードの方が歯石が付きにくいという根拠は一切ないのです。

半生フードには要注意

それから、半生フードに関しては非常に注意が必要です。

半生フードはドライフードの水分を少し多くしたもので、においが良く弾力があるため、嗜好性が高いフードが多いです。ただし、水分が多いということはカビや雑菌が増えやすいということ。すべてのフードがそうではないですが、カビや雑菌の繁殖を防ぐために保存料などがたくさん含まれていることが多いです。

半生フードを食べている犬では、動物病院での検診で肝臓の数値が高くなる傾向があります。その場合、フードを変えただけで数値が改善する子が多く、やはり肝臓に負担をかける半生フードは多いようです。半生フードは、よほど信頼のおけるメーカーでなければ危ないと思ってもらった方がいいでしょう。

ドライフードとウェットフードの使い分け

健康な子にはドライフードを

基本的には、私はドライフードをお勧めします。

私は健康な若い子では、特にウェットフードを食べさせるメリットは高くないと考えています。そのため、費用が安く、傷みにくいという性質があり、使いやすいドライフードを与えてもらって問題ないでしょう。もちろん、ウェットフードに大きなデメリットがあるわけではないので、費用面で問題なければウェットフードでも大丈夫です。

ウェットフードをおすすめしたい例

ではウェットフードはどのような時に勧められるのでしょうか?いくつかの例を挙げてみましょう。

水分摂取量を増やしたい病気がある

ウェットフードの最大のメリットは水分摂取量を増加させられること。ドライフードを食べていると、飲水量自体はウェットフードよりも増えますが、食事と飲水によるトータルの水分摂取量はウェットフードの方が多いと言われています。

ドライフードを食べさせている場合は、フードをふやかしたり、水に沈めたりして食べさせることでウェットフードと同じような効果を得ることも可能です。

水分摂取量を増やしたい具体的な病気は以下の3つです。

1. 慢性腎臓病

高齢の犬に多い慢性腎臓病。「最近水をよく飲むなー」と感じる場合は要注意の病気です。慢性腎臓病では薄いおしっこが大量に出るようになります。そのため、尿量が増え、脱水しやすくなります。
そのため、できるだけ水分を多くとらせて脱水させないようにする必要があります。

2. 尿路結石

腎結石や尿管結石、膀胱結石は犬でも多い病気の一つです。尿路結石ができる原因には、尿のpH(酸性アルカリ性など)の偏りや細菌感染もありますが、尿が濃くなることで結石の成分の濃度が濃くなるというのも原因の一つです。
取る水分が増えれば、尿の量も増えるため、尿を薄くなって結石ができにくくなります。

3. 糖尿病

糖尿病では、尿に糖が混じってしまい、その糖につられて大量の水分が尿に出てしまいます。そのため非常に脱水しやすくなるとともに、尿中の糖分を栄養として細菌が繁殖しやすく、膀胱炎を起こしやすくなってしまいます。
できるだけ水分摂取量を増やして、脱水の予防や膀胱炎の予防をしてあげることが大切です。

食欲がない時

ウェットフードは嗜好性が高いため、食欲が落ちてもウェットフードなら食べるということも少なくありません。あまりに食べない場合はドライフードでなくウェットフードを与えるのも一つの方法です。

1. 食欲不振を起こす病気

さまざまな病気が食欲不振を起こします。また、食欲不振で気付く病気も多いです。原因不明の食欲不振が見られた場合、まずは病院で原因そのものを調べてもらう必要があります。
原因がわかって治療していても食欲が起きない場合には、ウェットフードが有効です。病気のための特別なフードとしてウェットフードを残しておくために、普段はドライフードを食べさせるというのもおすすめです。

2. ストレスによる食欲不振

ペットホテルに預けたり、環境が変わることで、繊細な子では食べなくなります。そんなストレスによる一時的な食欲不振にはウェットフードは非常に有効です。

3. 痛みによる食欲不振

口の中の病気(口内炎、歯周炎、口の中の腫瘍など)による痛みの場合、柔らかいウェットフードは、ドライフードよりも食べやすいです。そんな時は、ウェットフードを人肌程度に温めることをオススメします。口の中と同じくらいのフードは、口にしみることが少ないので、痛みがある犬にはおすすめです。

まとめ

ドライフード・ウェットフードにはそれぞれメリット・デメリットがあります。基本的にはドライフードを与えて、何かあった場合にウェットフードを与えるという方法が一般的に取られていますが、それで問題ないと思います。

ただし、ウェットフードの方がいいというシチュエーションもあるので、それぞれの特徴を知っておき、うまく使い分けられるようにしたいですね!

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