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ずっと同じドッグフードを与えているとアレルギーになるってホント?

管理人

ずっと同じドッグフードを与えているとアレルギーになりやすいって本当ですか?
ドッグフードは定期的に変えた方がいいのかな?

獣医師G

うーん、難しいところだね。そういうこともあるけれど、今アレルギーの症状が出ていないのであれば、変えなくてもいいよ。

管理人

そうなんですね。じゃあドッグフードを変えた方がいいのってどんな時なんですか?

獣医師G

もちろん食物アレルギーがある場合はフードの変更が必要だね。食物アレルギーは同じものを食べていても出ることがあるから注意が必要だよ。他にも、年齢や病気によってはそれに合ったフードに切り替えた方がいいこともあるね。

大切なのは、体調に合っていればドッグフードを変えないことと、ドッグフードの変更が必要かどうかをしっかり判断してあげることじゃないかな。

犬にはアレルギーによる皮膚病が多く、ドッグフードの成分に対するアレルギーである「食物アレルギー」も多いんです。食物アレルギーを持つ犬では、ドッグフードに気を付けてあげることで、かゆみなどのつらい症状を起こさせないことも可能であり、ドッグフードの選択は非常に大切です。

中には同じドッグフードを食べ続けていても食物アレルギーが出るケースもあります。今回は、食物アレルギーを中心に、同じフードを食べるメリットとデメリットを考えてみましょう。

同じドッグフードを食べ続けるメリット

犬は毎日同じドッグフードを食べているので、たまにはフードを変えてあげたいという飼い主さんも多いのではないでしょうか。ただし、同じフードを食べることにはメリットが多く、特に定期的にフードを変える必要があるケースは少ないです。同じフードを食べるメリットは以下の通りになります。

  • カロリーを一定に保つことができるため、健康管理が比較的簡単
  • ドッグフードを切り変えると消化不良を起こすことがある
  • ドッグフードを変える癖をつけると、新しい味が欲しくなりすぐに飽きてしまうようになる

また、ドッグフードを切り替えることはアレルギーの発症につながるケースがあり、注意が必要です。

ドッグフードを変えるとアレルギーが起こる可能性がある

ドッグフードやおやつを変更すると、食物アレルギーが出てしまうリスクがあります。今まで食べていたフードには、愛犬にアレルギー反応を起こすアレルゲンが入っていなかったけれど、新しいドッグフードにしたらアレルゲンが入っていたということがあるためです。

食物アレルギーが起こるわけ

食物アレルギーは、ドッグフードに含まれる「食物アレルゲン」に対して体が過剰な免疫反応を起こすことで引き起こされる病気です。

食物アレルゲンというのは、アレルギーを起こす食事成分のことですが、その犬によって異なります。犬の場合は、各種の肉(豚・牛・鶏・羊など)や魚(サーモン・タラなど)、小麦・米・トウモロコシ・牛乳・大豆などがアレルゲンになるケースが多いです。

同じものを食べ続けてもアレルギーが出る??

ただし、中には同じフードを食べ続けることでアレルギーが出て来ることもあるんです。

食物アレルギーの体質は産まれたときにある程度持っていることも多いですが、その後の食生活によって獲得してしまうこともあります。つまり、同じものを食べ続けることで、その成分がアレルゲンとなってしまうこともあるんです。これが、同じものを食べ続けるデメリットです。

ただし、同じものを食べ続けるよりも、新しいドッグフードに変えて食物アレルギーが出てしまう可能性の方が高いため、今現在食物アレルギーが出ていない場合は、あえて愛犬のドッグフードを変える必要はないでしょう。

食物アレルギーの症状

人の食事によるアレルギーは、急に血圧が下がってしまうアナフィラキシーや、皮膚にぼつぼつが出るじんましんが良く起こりますが、犬ではそれらの症状はあまり一般的ではありません。犬の食物アレルギーは、慢性皮膚炎として出て来ることが多いです。

顔回りや体にかゆみや赤み、脱毛などが起こる場合は食物アレルギーの可能性があります。特に目のまわりや口回り、手足の先に症状が出る場合はアレルギーの可能性が高いです。

最近では、食物アレルギーは血液検査での診断が可能になってきました。気になる飼い主さんは、一度動物病院で検査の相談をしてみてくださいね!

ドッグフードがずっと同じだとNGな場合

食物アレルギーがわかっている犬を飼っている場合は、定期的にフードを変えた方がいいこともあります。食物アレルギーは、その症状と血液検査で診断が可能です。

血液検査は、普通の血液検査ではなく、特殊なアレルギー検査が必要になります。1回の検査で数万円かかるために高額な検査ではありますが、どの種類の成分を避けた方がいいかわかるため、食物アレルギーの確定診断や食餌療法を行うためには非常に重要な検査です。

そして、アレルギー検査をすると、いくつかのアレルゲンに陽性だという結果が返ってくることが多いです。アレルゲンへの反応の強さは、時期によって変動し、アレルゲンに暴露され続けると反応が強くなることがあります。例えば、豚肉に対するアレルギーがあっても、反応が弱ければ症状は出ません。しかし、豚肉を含むフードを食べ続けていると、徐々にアレルギー反応が強くなり、食物アレルギーの症状として出てきてしまうのです。

ずっと同じドッグフードを食べているとアレルギーが出るメカニズムずっと同じドッグフードを食べているとアレルギーが出るメカニズム

その場合、他のドッグフードに切り替えると症状が治まることが多いです。ただし、新しいドッグフードを食べ続けることで、今まで出てこなかったアレルギーが出る可能性もあります。その場合は、さらに他のドッグフードに切り替えるか、しばらく食べないとアレルギー反応が弱まるケースも多いので、再度豚肉のフードに戻してみるのも1つの方法です。数か月~1年程度で定期的にフードを変えることで、食物アレルギーの発症予防ができることもあります。

他にもドッグフードを変更した方がいいケース

食物アレルギー以外にドッグフードを変えた方がいいケースは以下の通りです。

年齢による変更

現在ドッグフードは幼犬用(パピー)・成犬用(アダルト)・高齢犬用(シニア)などにわかれています。ドッグフードによって多少前後しますが、
パピー:~1歳
アダルト:1~7歳(大型犬1~5歳)
シニア:8歳~(大型犬6歳~)
となっていることが多く、年齢とともにそれに合ったドッグフードに切り替えていく必要があります。

また、ドッグフードを切り替える場合は、同じメーカーのフードにすることで消化や好みの問題が少なくなります。もし、同じメーカーで切り替えるのが難しい場合は、パッケージの裏を見て、主成分(最初の方に書いてある成分)が同じフードを選ぶようにしましょう。

特定の病気による変更

病気が出てきてしまった場合もそれに合ったドッグフードに切り替える必要があります。下痢や嘔吐だけでなく、腎不全や心不全、糖尿病などの慢性疾患、肥満や便秘などでもドッグフードの変更が必要になることが多いです。

まとめ

基本的には同じドッグフードを食べ続けることのデメリットは多くなく、あまりコロコロ種類を変えないことをおすすめします。ただし、中には同じドッグフードを食べ続けることで食物アレルギーが出てしまうこともあり、定期的にドッグフードを変更した方がいいケースもあるんです。

すべての犬で食べ続けた方がいいとか、変えた方がいいと言うことはできません。
愛犬の体調をしっかり見極めて、ずっと同じドッグフードを続けるのか、それとも切り替えるのか判断してあげましょう。

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