1. ドッグフードを獣医師が解説【ディアドッグ】
  2. 犬種別ドッグフード
  3. ≫ドッグフードのフレンチブルドッグ用ってほんとに必要?獣医師が答えます

ドッグフードのフレンチブルドッグ用ってほんとに必要?獣医師が答えます

管理人

フレンチブルドッグ用のドッグフードってホントに必要なのかな?

フレンチブルドッグには専用フード以外のドッグフードは与えない方がいいんですか?

獣医師G

そんなことはないよ。確かにフレンチブルドッグは他の犬種に比べると少し特殊な犬種ではあるけれど、フレンチブルドッグ専用フードにこだわらなくてもいいんだよ。

管理人

じゃあ、フレンチブルドック専用フードって何ですか?

獣医師G

フレンチブルドッグは、犬種の特徴として呼吸器や骨格、皮膚などがもともと弱いんだ。そういったフレンチブルドッグの体の弱い部分に負担をかけにくいようなフードが、フレンチブルドッグ専用フードなんだよ。

管理人

そうなんですね。じゃあやっぱり、フレンチブルドッグ専用フードを与えていた方が安心なんですか?

獣医師G

一概にそうとは言えないよ。フレンチブルドッグ専用フードがお家の子に合うとは限らないからね。

管理人

じゃあ、フレンチブルドッグには具体的にどんなフードを与えたらいいんですか?

獣医師G

まず、肥満は呼吸器や骨格に大きな負担をかけるから、肥満にならないようにすることが大切だね。そのためには、低カロリーのフードがいいよね。それから、アレルギー性皮膚炎の予防のために、アレルギーに配慮されたフードや皮膚に良い成分を含んだフードなんかもいいかな。とにかく、フレンチブルドッグはどこが弱いのかをしっかり知るだけじゃなく、愛犬の様子をしっかり観察して、愛犬に合うご飯を与えることが大切だね!

愛嬌のある顔と元気でコミカルな動きに領され、はまってしまう人の多いフレンチブルドッグ。フレンチブルドッグは短頭種の代表犬種であり、呼吸器や骨格などに問題を抱えている子も多いです。また、アレルギーなどの皮膚病も多く、活発で元気な割に、病気には注意が必要な犬種でもあります。

そんなフレンチブルドッグに与えるフードには、フレンチブルドッグ専用フードもありますが、果たして犬種専用フードは本当に必要なのでしょうか。今回はフレンチブルドッグに与えるフードについて考えてみましょう。

フレンチブルドッグの食餌で気を付ける点と特徴

肥満にさせない

短頭種の代表であるフレンチブルドッグは「短頭種症候群」と言われる呼吸器の病気を持っています。これは気管が細かったり、喉の構造が弱いせいで呼吸器の異常が起きてしまう病気です。また、背骨の奇形や股関節の病気など骨格系にも異常を抱えている子も多いです。

肥満は呼吸器にも骨格などフレンチブルドックの弱点に、さらに負担をかけることになります。呼吸器に負担がかかれば、ちょっとの運動でもすぐに息が上がってしまったり「ブーブー」「ガーガー」など呼吸音が悪化します。また、骨格に負担がかかれば腰の痛みやびっこなどが出て来ることもあります。

そのため、フレンチブルドッグは肥満にさせないことが大切で、フードやおやつのカロリーはしっかり管理するようにしましょう。食べても食べても足りなくて欲しがるというわんちゃんには、食物繊維の多い低カロリー食などを与えるようにするのもいいかもしれませんね。また、Lカルチニンには脂肪燃焼効果が期待されており、痩せにくい子ではカルチニン配合フードもいいかもしれませんね。

アレルギーを起こしにくい

フレンチブルドッグは外耳炎や皮膚炎を起こしやすい犬種ですが、その原因にアレルギーが関連している「食事アレルギー性皮膚炎」が非常に多く発生します。アレルギーの予防には、添加物があまり多く含まれない自然派フードが有効であり、たくさんのたんぱく源を使っていないということも大切です。

もし、お家の犬がすでに外耳炎や皮膚炎などアレルギーを疑わせる症状を出してしまっている場合には、現在のフードが合っていない可能性があり、食事の変更が必要になるかもしれませんよ。

関節の健康を保つ

関節への負担を減らすためには肥満を予防することも大切ですが、関節に良い成分をしっかり取ることも大切です。関節にはグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなどが良いとされています。

関節が弱い犬には、これらの成分を含むフードを与えることで関節炎の予防ができる可能性があります。すでに関節炎などを起こして閉まっている場合には薬やサプリメントを飲ませる必要がありますが、予防にはフードも有効なんですよ。

皮膚の健康を保つ

アレルギー性皮膚炎でも他の皮膚炎でも、皮膚のバリア機能が弱くなったり炎症が起きやすい状態になると、皮膚炎を起こしやすくなります。DHAやEPAなどのω3脂肪酸は抗炎症作用が期待されています。また各種ビタミンやコラーゲンなども皮膚の健全性やバリア機能を高めるためには大切な成分になります。フレンチブルドッグにはこれらの成分を多く含むフードもいいですね。

筋肉をしっかり維持する

弱い骨格を補ったり、太りにくい体質を作るためにも、しっかりした筋肉を維持することは重要です。筋肉を保つためには、良質なたんぱく質をしっかり取り、運動を欠かさないことが大切です。

「筋肉が落ちる」→「骨や関節への負担」→「関節炎が悪化」→「痛みから動かない」→「筋肉が落ちる・太る」→「骨や関節への負担」という悪循環をたどってしまいます。できるだけしっかり筋肉を保つために、良質なたんぱく質を含むフードを与えてくださいね。

フレンチブルドッグ専用ドッグフードに多い特徴

目的 強化されている成分
肥満予防 高食物繊維、低脂肪、Lカルニチン
低アレルゲン 無添加、単一たんぱく質
関節の健康 グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン
皮膚の健康 ω3脂肪酸(DHA・EPAなど)、ビタミン、コラーゲン
筋肉を保つ 良質なたんぱく質

フレンチブルドッグの食餌量の目安とドッグフードのサイズ

フレンチブルドッグの平均体重は大体9~13kgです。必要なフードの量は体重ごとに変わりますので、体重毎の食餌量の目安は以下の通りです。

フレンチブルドッグの食餌量の目安(避妊/去勢済、健康な成犬)

体重 1日に必要なカロリー 300kcal/100gのフード 350kcal/100gのフード
1日のフード 1ヶ月のフード 1日のフード 1ヶ月のフード
9kg 582kcal 194g 5,820g 166g 4,990g
10kg 630kcal 210g 6,300g 180g 5,400g
11kg 676kcal 225g 6,760g 193g 5,790g
12㎏ 722kcal 241g 7,220g 206g 6,190g
13kg 767kcal 256g 7,670g 219g 6,570g

カロリー計算は標準体重を基に行いましょう。もし、愛犬が肥満や痩せ型なのであればBCS(ボディコンディションスコア)を参考に、標準体重を推定してこの表にあてはめてみましょう。

フレンチブルドッグのフードサイズ

ドッグフードは、基本的に1か月以内に使い切るようなサイズを購入しましょう。ドッグフードは消費期限内でも封を開けてしまうとどんどん劣化が進んでしまいます。酸素に触れることで起こる劣化はフードの品質を低下させ風味も悪くしてしまいます。買ってきてすぐのフードはよく食べるのに、時間がたつと食べが悪くなる子もいますが、それは酸化による劣化のせいなんですね。

上の表を参考にすると、フレンチブルドッグのフードはで5㎏以下のサイズのフードを購入するといいことがわかりますね。10㎏以上の大きめサイズですと、使い切るまでに1か月以上かかってしまいます。愛犬に質の良いフードを与えるためには、5㎏以下のサイズがおすすめですね。

フレンチブルドッグ専用にこだわらず愛犬の体質に合ったドッグフードを選ぼう

結局のところ、フレンチブルドッグ専用のドッグフードは本当に必要なのでしょうか?犬種専用フードを食べさせている飼い主さんは、以下の点に注意が必要です。

注意点
  1. フレンチブルドッグ専用フードを食べていても肥満になり、呼吸器や関節などに負担がかかる可能性がある
  2. フレンチブルドッグ専用フードがアレルギーを起こしてしまうこともある
  3. フレンチブルドッグ専用フードが、すべてのフレンチブルドッグにベストな選択ではない
つまり、フレンチブルドッグ専用フードさえ食べていれば安心ということではないんですね。

大切なのは・・
  1. AAFCO基準などの基準を満たし、栄養バランスが優れている
  2. 肥満になりやすい子には、ダイエットフードやおやつの制限など、肥満対策をしっかり取る
  3. すでにアレルギーの症状が出てしまっている場合は、アレルギー検査を含めて動物病院に相談する
  4. フードだけですべてが解決できるわけではないので、必要があればサプリメントなども使用する
ということです。フレンチブルドッグ専用フードがフレンチブルドッグに万能なフードではないんです。

獣医師G

フレンチブルドッグで気を付ける点は理解できましたか?大切なのは、犬種の特徴を知った上で愛犬の体質をしっかり理解して、犬種専用にこだわらず愛犬に合ったフードを与えてあげることなんです。

この記事を参考に愛犬に合うベストなドッグフードを選んであげてくださいね!

参考になったらシェア♡