1. ドッグフードを獣医師が解説【ディアドッグ】
  2. ドッグフードの選び方
  3. ≫高齢犬のドッグフード【なんでシニア犬用をあげないといけないの?】

高齢犬のドッグフード【なんでシニア犬用をあげないといけないの?】


管理人

なんで高齢犬には、シニア犬用のドッグフードを与える必要があるの?

獣医師G

ヒトと同じで、犬も年を取るにつれていろいろな病気が出やすくなるからね。それを予防するために栄養成分を考えてあるのが高齢犬用フードだよ。

管理人

毎年健康診断を受けていて問題ないし、元気で見た目も若いけどそれでも高齢犬用フードにした方がいいのかな?

獣医師G

そうだね。高齢犬用フードは病気の予防のためには重要だし、カロリーを抑えてあるから肥満の予防をしたり、関節の健康を保つ成分なんかも入っていることが多いからね。年を重ねても元気でいるためには高齢犬用のフードを食べてもらうのが一番だね!

管理人

そっかー、うちの子もシニアの年齢に入ってきたから高齢犬用フードに変えようかな。

獣医師G

それがいいんじゃないかな!ただし、もし何か病気がすでにある場合は、一概にシニア犬用フードがいいというわけでなく、その病気に合ったフードにする必要があるんだよ。最近病院で健康診断を受けていないなら、一度検診してもらってからフードを考えるようにする方がいいと思うよ!

犬を飼った経験のある人ならご存知だと思いますが、ドッグフードには子犬用(ジュニア・パピー)・成犬用(アダルト)・高齢犬用(シニア)があります。それぞれのフードはそれぞれのライフステージに合った栄養成分やカロリーを含んでいます。

今回は高齢犬に与えるシニア犬用フードについてお話ししましょう。切り替える理由や時期・切り替えの方法などご説明いたします。

?シニア犬用フードに切り替える理由

低カロリー

ヒトと同じく、犬も高齢期に入ると身体的な活動量が減り、消費カロリーも減少してきます。若い犬と同じフードを食べているとカロリーオーバーになって太りがちになってしまいます。

高齢犬用のフードは基本的にカロリーが抑えてあるため、同じ量を食べても太りにくくなっています。ヒトのメタボリックシンドロームと同じく、犬も肥満によって糖尿病や心臓病などのリスクが高くなることがわかっています。また、高齢犬では関節炎などの関節疾患も増えてきますが、太ることでさらに関節に負担が大きくなってしまうこともあります。

高齢期の病気の予防のために、シニア犬用フードに共通する特徴としてカロリーが抑えてあるのです。

塩分控えめ

高齢期に多い腎不全や心不全。これらの病気の予防や悪化を防ぐためには塩分を控えめにする必要があります。一般的なシニア犬用フードではナトリウムが減量されています。

特に心臓や腎臓が悪くない犬でも、高齢期に入ってきたら塩分は少し控えめにしておく必要があります。そうすることで、潜在的に少しずつ弱ってきている心臓や腎臓を守るのも、シニア犬用フードの役割の一つです。

関節および脳に良い成分

高齢の犬に多い慢性関節炎。手足の関節だけではなく、変性性関節症と言われる腰の病気も多いです。これらの病気の予防や改善に効果のあるのがコンドロイチンやグルコサミン、DHAやEPAなどの栄養成分です。これらの成分が軟骨の再生を促してくれるので、関節の変性や炎症、痛みなどをやわらげてくれます。

また、DHAやEPAは関節だけでなく、脳の機能の改善にも効果があるといわれています。最近では犬の認知症も増えてきており、夜鳴きや徘徊行動などの認知症に関連する問題行動も、動物病院でよく診察する症状の一つになっています。特に柴犬などの日本犬は認知症になりやすい傾向にあるため、DHAやEPAは重要だと考えられています。

シニア犬用フードには関節や脳の健康を保つ働きもあるんですね。

シニア犬用フードを食べさせ始める時期

切り替えのタイミングは、小型犬で7歳、大型犬では5,6歳が目安になります。ただし、その犬の状態や体格によって切り替えのタイミングが変わります。

また、フードによっては、「高齢犬用」「超高齢犬用」や「シニア用」「ハイシニア用」など細かい区分があるものもあります。それぞれで微妙に栄養成分やカロリーが変わってきますので、メーカーの指示に従って、年齢を選んで食べさせるようにしてください。

切り替えの方法


ずっと同じものを食べて来た犬にとって、胃腸の負担だけではなく、味の受け入れという面でも、急な食事の切り替えはお勧めできません。2週間以上かけて、徐々に新しいフードをの割合を増やしていくようにして、切り替えていくことが、シニア犬用フードへの切り替えをうまく行うためのポイントですね。

シニア犬用フードを選ぶ際の注意点

主原料が同じものを選ぶ

シニア犬用フードを選ぶ際は、できるだけ主成分が今まで食べてきたフードと同じ商品を選ぶといいでしょう。ドッグフードに書いてある原材料表示は、その含有量が多い順番で並んでいます。そのため、原材料表示に始めに記載されている原材料が、今まで食べていたフードと同じものを選ぶようにすると、味の好みや消化吸収の問題が起きないケースが多いです。

また、メーカーによって味の特徴があることも多いので、同じメーカーのシニア犬用フードに切り替えていく方法もお勧めします。

病気によっては処方食を

愛犬に持病がある場合は、その病気によっては、処方食などシニア犬用フード以外に食べさせた方がいいフードがあることもあります。

できれば、かかりつけの病院と相談しながら切り替えを行っていった方がいいでしょう。

サプリメントの併用も考える

高齢犬では持病の治療の補助や、悪化の予防のためにサプリメントが有効になってくることも多いです。以下のような病気の治療補助・予防のサプリメントがあるので、愛犬の状態によっては飲ませてもらうといいでしょう。

高齢犬でよく使うサプリメントは、関節疾患・認知症・肝疾患・腎疾患・腫瘍性疾患・胃腸疾患など幅広く、それぞれの状態で使い分ける必要がありますので、できれば動物病院で相談して何を使用するか決めてもらうことをオススメします。

まとめ

ワクチンやフィラリア予防の普及・交通事故の減少・獣医療の発展などに伴い、犬の平均寿命は劇的に伸びています。それだけではなく、ドッグフードの質の向上は平均寿命の伸びに非常に大きく貢献していると考えられ、そのライフステージに合ったフードを選ぶことはとっても重要です。

愛犬に合ったドッグフードを選ぶことで、寿命だけでなく、元気に生活できる「健康寿命」を伸ばしていきましょう!

参考になったらシェア♡