ミックス犬のフードは何がいい?

ミックス犬のドッグフードってないですよね。。。
ミックス犬にはどんな風にフードを選んであげたらいいんでしょうか?

ミックス犬と言っても、親がどんな犬種かによってだいぶ大きく変わってくるね。基本的には親が何犬なのかで考えていくのがいいよ!

例えば、トイプードルのお父さんと、マルチーズのお母さんだったらどうですか?

その場合なら、小型犬用のドッグフードであれば問題ないと思うよ。粒の大きさがあまり大きくなくて、小型犬に必要な栄養バランスを考えてあるフードがいいよね。あとは、どちらも膝が弱い子が多いから、太りにくいような低カロリーフードや関節の健康のためのコンドロイチンなどが入ったドッグフードもいいかもしれないね。

なるほど、両親の体の大きさとか、なりやすい病気とかが重要なんですね。

そうだね。基本的にはそういう風に選んでもらうのがいいかな。あとは、アレルギーとか胃腸の強さとかは犬種だけでは測れないから、両親の犬種を考えるだけでなく愛犬の体調をしっかり見ながら体質に合うドッグフードを考えてあげることも大切だね!
今人気のミックス犬。父親と母親の特徴を引き継いで、今まであまり見たことのない、独特のかわいさを持った子も多くなっています。さて、純血種には純血種用のドッグフードがありますが、ミックス犬の専用フードというのは存在しません。
はたして、ミックス犬にはどのようなドッグフードがいいのでしょうか?今回はミックス犬のドッグフードについて考えてみましょう。
もくじ
ミックス犬のドッグフードの選び方
ミックス犬のフードを選ぶ際には以下の3つの点に注目して選んであげてください。
1.愛犬の大きさで決める
犬に必要な栄養量や栄養バランスは、基本的にはその犬の大きさによって決まってきます。そのため、その子の大きさによってフードを決めてもらうのもいいでしょう。大型犬なら大型犬用、小型犬なら小型犬用のフードを食べさせるという方法です。
さらに、大型犬の場合は
- 大きな筋肉を維持するために良質なたんぱく質が豊富に含まれる
- 歯の健康や胃拡張の予防のため、丸飲みしないないような大粒のフード
- 骨や関節の健康を保つためにミネラルバランスが良く、グルコサミンやコンドロイチンなどが含まれる
小型犬であれば
- 食べやすい小粒フード
- 太りにくい食物繊維が豊富に含また低カロリーフード
なども、ドッグフード選択の基準にしてみましょう。
2.親の犬種で選ぶ
ミックス犬はその父親・母親の性質を強く受け継ぎます。親から受け継ぐの性質は、見た目(大きさ・手足の長さ・毛色や毛質など)だけでなく、体質やなりやすい病気などもあるんです。
どちらの親の性質をどれくらいの割合で受け継ぐかはその子によって違い、同時に生まれる兄弟同士でも違いますが、通常、父親母親どちらの性質も受け継ぎます。
そのため、両親それぞれで気を付けておくべきドッグフードのポイントを考えて、それに合うフードを選ぶことも大切です。特に特定の犬種に多い病気とそのフードの注意点は以下の通りです。
好発疾患 | 好発犬種 | ドッグフードの注意点 |
---|---|---|
膝関節脱臼 | トイプードル・チワワ・マルチーズ など | コンドロイチン・グルコサミンなど |
椎間板ヘルニア | ミニチュアダックス・コーギーなど | 低カロリー・高繊維フード |
短頭種症候群 | パグ・フレンチブルドッグ・チワワ など | 低カロリー・高繊維フード |
アレルギー性 皮膚炎 | 柴犬・シーズーなど | ω3脂肪酸・アレルギー食 |
股関節形成不全 | ゴールデン・ラブラドールレトリーバーなど | コンドロイチン・グルコサミンなど |
ただし、その犬種すべてが好発疾患を持っているわけではなく、絶対にそのドッグフードを食べた方がいいというわけではありません。例えば、柴犬やシーズーはアレルギー性皮膚炎をを持っている子が多いですが、そうでない子であればアレルギー用フードは必要ありません。
それぞれの犬種で気を付けるべき詳しいドッグフードのポイントは、犬種別のドッグフードにまとめているので参考にしてみてください。
3.その子の体質を見ながら決める
一番難しいですが、最も大切なのがこちらの方法です。
犬種や大きさ毎にある程度多い病気や気を付けておくべきポイントは異なりますが、その子その子で出てくる病気は異なります。そのため、愛犬の体調を見ながら必要な特徴を持つフードを選ぶということが非常に大切になります。
太りやすい子は低カロリーフード、歯石が付きやすい子には、歯石が付きにくくなるフード、皮膚が弱い子にはω3脂肪酸が多いフードなど、それぞれの体調を見て決めてあげることができれば、とってもいいですね。
MIX犬の食餌量の目安とドッグフードのサイズ
MIX犬に与える食事量は、基本的には愛犬の体重によって決めてください。もし愛犬が肥満や痩身であれば標準体重を推定して、それにあった量を与えるようにしてください。また、愛犬の年齢や避妊・去勢手術の有無なども食餌量に影響しますので、そのあたりの考慮も必要になります。
以下に避妊/去勢手術隅の健康な成犬の体重と食餌量の目安の表を作っておきますので、参考にしてみてくださいね!
ミックス犬の体重別 1日の食餌量の目安
体重 | 必要カロリー | 300kcal/100gのドッグフード | 350kcal/100gのドッグフード | ||
---|---|---|---|---|---|
1日のドッグフード | 1ヶ月のドッグフード | 1日のドッグフード | 1ヶ月のドッグフード | ||
3kg | 255kcal | 85g | 2550g | 73g | 2180g |
5kg | 374kcal | 125g | 3740g | 107g | 3210g |
10㎏ | 630kcal | 210g | 6300g | 180g | 5400g |
15kg | 854kcal | 285g | 8540g | 244g | 7320g |
20㎏ | 1059kcal | 353g | 10590g | 303g | 9010g |
ミックス犬のドッグフードのサイズ
ドッグフードは、開封すると消費期限以内でも一気に品質が劣化してしまいますので、開封後1か月以内に食べきる量のドッグフードを選ぶ必要があります。
上の表を参考にすると、3㎏程度の超小型犬で500g~2㎏、5㎏程度の小型犬で3㎏、10~20㎏の中型犬で5㎏、それ以上の大型犬で10㎏のフードであれば1か月で使い切ることができます。安いからと言ってそれ以上大きなフードを選ばないようにしておきましょう。
ミックス犬のドッグフード【まとめ】
ミックス犬のドッグフードで大切なことは
- 愛犬のサイズによってフードの種類やサイズを決める
- 愛犬の両親の特徴を踏まえて、それに合った特徴のあるフードを選ぶ
- 愛犬の体調をみながら、一番体質に合いそうなフードを決めていく
- AAFCOの基準を満たす栄養のバランスのとれた信頼性のあるフードを選ぶ
- フードの種類だけでなく、量にも注意をして過不足なく与える
ということです。

ミックス犬だからと言って特別なフードを食べさせる必要はありません。愛犬に必要な栄養成分やリスクの高い病気の知識をしっかり持って、体質に合うフードを選んであげてくださいね。